舞台はどういうわけか「
NBC兵器」の開発が未だされてない前提の西暦1945年。
恒久的世界平和実現のための国際連盟発足後に到来した世界恐慌により台頭したファシスト軍事政権を多大な犠牲をもって打破した自由主義連合軍と共産主義同盟軍。
戦後両陣営は対立し、国際連盟は解散。
世界は北大西洋沿岸を中心とした自由主義国家(西側世界)と、ユーラシア大陸東半分を網羅した共産主義国家(東側世界)と、どちらにも属さないその他の後進国達(第三世界)とに分断されていった。
主人公はワシントンはホワイトハウスに居を構える西側のリーダー「
大統領閣下」か、モスクワはクレムリン宮殿に居を構える東側のリーダー「
書記長同志」のどちらかとなり、相反するイデオロギーを抱えるライバルの国家連合体を壊滅に追いやるための世界戦争キャンペーンを展開し、指揮していく。
また両者は傀儡である元ファシスト国家のうち、西側は「ひのもと国」を、東側は「ノインラント民主共和国」を国防上の最前線として、かつては大きな脅威であった技術力と軍事力を貪欲に吸収してゆく。
それから5年後の1950年。
制空能力&海軍戦力の発達した西側と防空能力&陸軍戦力の発達した東側の両軍は、いよいよ戦局がこう着状態に陥っていた。
「ノインラントの壁」と称される堅牢強固な要塞を突破できない西側に、ひのもと近海の「絶対制空制海権」に風穴をあけられない東側・・・、これを打破するためにはどちらにも属さない第三世界各国への巧妙な介入と、ライバル陣営の内部分裂を狙ったプロパガンダ戦略がカギとなるのである。
あーなんて壮大なお話。
これを小一時間で終わるサウンドノベルにまとめれば技術的には大して苦労せずにすむんだろうなぁ、やってみようかなぁ。