linuxBean公式曰く「パソコン初心者の方は敷居の低いLubuntuやPuppy Linuxをご利用下さい」との事。
そりゃ基本的な事までフォーラムに貼り付けられたら面倒なだけだし、linuxBean自体
色んなものを犠牲にして軽さと小ささを追求したものであり、現実にアレを落としっぱなしでずっと満足してられるユーザなんていないだろう。
現実にlinuxBeanはマシンのスペックと相談して探り探り設定を変えたりアプリを増強したりしてユーザが自分の嗜好に合わせて成長させていくのが前提であり、容量の都合ではしょった印刷機能などはさらっと「印刷したい人は○○あたりを検索して下さい」程度のご案内である。
しかも悲しいかな、linuxBean公式フォーラムでもわかる通り
動かないPCが現実にいくつか存在している。
要するに「
00年代初頭のPCで動けばラッキーな小型Ubuntu」それがlinuxBeanであろう。
このランクのPCであれば一応PuppyLinuxも普通に動くだろうが公式対応アプリが少なめなのと常時rootなのがこちらはネックである。
Lubuntuは大体のPCで動かせるだろうし最初からやれる事はむしろlinuxBeanより多いであろうが、この時代のPC上では動作が遅いのがストレスかもしれないし、USBメモリ上の運用では鈍重すぎて嫌になること請け合いだ。
00年代半ば以降のPCなら、内蔵HDDインスコ運用なら世界的に評判の良いLinuxMint(Mate型)が軽快に動くし、USBメモリ運用で軽快動作と容量の小ささを求めるならどんなPCでもそれなりに動かせる奴なら初心者にもまあまあ使いやすいWindOSかやや敷居は高いが軽さ抜群のTinyCoreLinuxにでもしておけばいいのだ。
もはやこの時代のPCにlinuxBeanでは不足であるかもしれない。
linuxBeanは、Win7はおろかWinXPSP3すら満足に動かないスペックの旧式PCにとっての最後の砦であり駆け込み寺である。
ご主人様のメインPCとして最前線で活躍していたあの頃に戻りたい、そんな夢を抱いた老骨PCに再び活躍の場を与えるには、現代において最もアプリ百花繚乱状態なUbuntuベースのディストリビューションであることが望ましい。
そんな時は一度でいいからダメもとでlinuxBeanの門を叩いてみるといいだろう。
いくら最低スペック数値はクリアしていてもすべてのPC上で動く保証はないし、使い方によっては色んなものを勉強しながら随時必要なパッケージを手狭なストレージ容量と相談して効率よく漁っていかねばならない。
しかしそれを乗り越えればWin7マシンとほぼ遜色ない、軽快にして必要十分なメインPCの座が待っている!・・・かもしれないのだ。
linuxBeanのターゲットとなる00年代初頭の中古PCは、ノートや一体型ならば大抵は普通に1万円以下で手に入るだろう。
WinXPのサポート期限が迫る中、さらにこれら老骨の値段は下がっていくかもしれない。
格安でメインPCを手に入れたい貧乏人には夢のような話だろうな。
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