ArchLinuxとは必要最低限のパッケージを取捨選択して「オレ専用Linux環境」を構築していく日曜大工式ディストリビューションである。
無印Archでは初期段階ではGUI環境すらなく自力で調達していくまでが初心者にはしんどいらしく敷居が高いといわれる。
しかし数多のディストリビューションに「バージョンのサポート期限」があるのに対し、Archはパッケージ=部品ごとの賞味期限であるため、こまめにアップデートをしている限り賞味期限切れにはならないというか、もはや賞味期限の概念すらないディストリビューションらしい。
UbuntuのLTS版の賞味期限は5年、無印Debianの賞味期限は4年と言われており、これを過ぎたらまた最初からインストールしなおす手間を思えばArchの環境構築は一度軌道に乗れば(不具合や故障など無い限りは)半永久的に再インストール不要なはずである。
しかしながら安定軌道に乗るまでは大変だってんで「途中まで環境を整えておきました」的な派生品も存在する。
私が名前を知ってるのが「ArchBang」「Manjaro」あたりだ。
自力で無印を落として環境構築していくのとこれらからカスタマイズしていくのとどっちが有利なのか私にはわからないが、暇があったら一度は挑戦していきたいものだ。
うまくいけば、もう、気に食わない「新しいOS」入りパソコンを購入する必要性すら薄れていくかもしれないしな。
なお、世の中にはArchより更にハードコアに敷居の高い「Gentoo(いちいちパッケージのソースコードだけを調達して自力コンパイルしていく仕様のディストリビューション)」「Slackware(質素堅牢だが管理が難しい最古参ディストリビューション)」「Linux From Scratch(親機の既存Linux環境上で子機のために100%ソースからビルドしていく試みで成功すれば子機は完全にソースから構築された環境となる)」という選択肢もあるそうだが、私はそこまでゴリゴリにはなれないな。
法人ホームページをいちいちメモ帳からタグ打ち手入力でこしらえて更新していくほどの手間隙じゃないか要するに。
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