家電量販店やショップから撤去されるのは時間の問題といわれるWin7プリインスコPCであるが、値段もお手ごろでスペックは最先端なのに各種端子は充実。
今でこそ当たり前のように見かけるが、何気に焦りがあるように思えるMSのこと、自家製ハードウェアPCやタッチパネルが無いと使いづらい(らしい)Win8環境のゴリ押しに走る可能性も否定できない。
だとするとXP後継OSとして安定した地位を着実に固めるWin7搭載機よりも、最新オフィスだのBDドライブだのタッチパネル液晶だの可変分離機構だのといった、質実剛健ユーザのニーズからはほど遠い余計なオプション満載のWin8搭載高級ノートPCか、拡張性も無いくせに筐体価格が割高のWinRT搭載タブレットPCかの二択になってしまうだろうと私は予想する。
アップル&グーグル&ARMが築き上げたスマホや低価格タブレットが台頭した現代において、従来型ノートPCの社会的地位は確実に脅かされつつあり、MSはかつての財産を「持ち運びPC」の世界には持ち込めなくなり、相方インテルから距離もおかれているのだ。
性能もサイズも汎用性も従来型ノートPCにはデカすぎるので、これからの持ち運びPCは安くて小さいスマホ&タブレットか、逆にちょっとしたデスクトップPC並みの仕事をこなせる高級ノートPCのどちらかに偏らざるをえない気がする。
高級といっても色んな余計なものをつけるだけという形になりがちだろう…、なぜなら余計な機能を削ぎ落とせば「結局タブレットそのもの」に落ち着いてしまうのだから。
安上がりなスカスカ発泡酒やリキュール類が台頭し、渋々高級化路線に走らざるをえなくなった「ビール」と同じだ。
10年位前まで「庶民のアルコール」だったビールの姿は今はもう無い。
それと同じように、新品のシンプルな従来型ノートPCも中途半端な存在と(主に売る側から一方的に)みなされ、どんどん数を減らしていくだろう。
かといって中古のノートPCはスペックはともかく、個体のクオリティは(主にバッテリーや内部部品の消耗など)当たり外れがある。
安定した品質の新品で手堅い性能の伝統的なノートPCを手に入れられるのは、おそらくちょうどWinXPがサポート切れになる
2014年春までが締め切りであろう。
ガラケーや裸電球や蛍光灯なんかが売る側の都合で一方的に撤去されていくのと同じで、売り場は待ってくれない…、じゃあいつ買うか?今でしょ!
- 関連記事
-