今回は私の走った合計5話のうちの「第11話:松崎しげらない」の反省である。
この回では「天使くくり」をコンセプトとした。
前回はゴシックホラー的な統一感を割と重視したが、今回は「どんでん返し感」を重んじ、雰囲気はむしろなるべく統一しないようにした。
そして前半のシリアスでこぎれいな感じと後半のギャグチックで滅茶苦茶な感じのコントラストが出るようにしてみた。
もう一つの目的はギコエルのキャラクターが原作と違ってこのリレーでは痛々しいという意見を耳にしたため、それでは登場したギコエルはまったくの別人だったことにしようという打算があった。
ギャグムービーの直後にエステヱトというマイナーな雰囲気ゲーの世界に無理やり飛ばすという殺人的な終わり方をやってくれた前走者に挑んでみた。
あんなもんまともに料理できるのは私くらいだ、という謎の自信を胸に、原作通りのコンセプト「天使」に真正面から立ち向かった。
最後に出てきて今後の主要キャラとして活躍するあのお方も含め、最初から最後まで天使に始まり天使に終わった話に仕上がった。
またあえて前の走者のように無理やりNPCをくっつけて嘘の島に放り出すという意地悪な終わり方をしてみた。
流行というか若気の至りというか、まあ無事に走者がつながって一安心。
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<あらすじ>
パズルの世界を抜けると、そこは唐突に、夜の村の入り口であった。
主人公達は村人に虐待され囚われた天使と心を交わし、脱出を試みる。
しかし脱出した途端に村人に感づかれ、瞬く間に包囲されてしまった。
そこで天使は、世界中のあらゆる天使型キャラクターに変身可能な邪悪な正体を現す。
奴の名は「シゲエル」かつて遭遇した悪の天使ギコエルの正体もこいつであった。
村の用心棒と協力し、シゲエルと何度も戦い、やがて相手は戦意喪失。
今までの罪を償うため、自らを牢獄に閉じ込める決心をするシゲエル。
主人公達はあえてシゲエルを放置し、彼が用意した「行きたい所へいけるワープゾーン」によって解散。
現地で知り合った自称勇者の末裔とともに、嘘つきの島に挑む主人公達であった。</あらすじ>
最初はあえて原作の雰囲気をそのまま再現できるように気を配ったつもりだが、特に違和感なく仕上がってよかった。
後半とのギャップを際立たせるためには必要な空気の演出だった。
原作からのイベントや台詞の流用がメインとはいえ、場の雰囲気を壊さないとか空気を読むというのはあまり得意な性分ではないため、今回の走りは勉強になった。
実はあの世界はこぎれいなエステヱトの舞台とは真逆の、ksg丸出しな世界観である山崎氏ね村だった、という種明かしがキーポイントだったので、天使脱出直後のロケーションも重要だった。
原作では「山崎氏ね」というマップチップ文字があったりしたため、油断するとプレイヤーに感づかれる危険性があるので「マップ内を自由に歩けて初めてわかる」っていう結果になるように気を配った。
今回はあまり有名な作品をメインに用いる場面が少なかったため、全5回の走りの中では話題性は低く、平凡な部類に入るかもしれない。
確かに地味かもしれないが色々とバランスや完成度は比較的高かったように個人的には思う。
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