今回は私の走った合計5話のうちの「第21話:破滅へ向かう世界」の反省である。
この回では「ネームレスとマリスの祭り」をコンセプトとした。
祭りというからには特別な雰囲気のものであり、そうそう何度もやるものではない。
最初からネームレス(とそいつらが変身する多数の原作キャラクター)やマリスばかりが目立ちまくるという、特定の作品に肩入れしない話にするつもりであった。
それはクロスオーバーリレーとしては邪道とも言える行為なのであるが、いい悪いは別にしてクロオバ感の弱い回は過去に何度か存在していたのでまあいいかと思って遠慮なくそうした。
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<あらすじ>
唐突に近所のネームレスたちに強力な欠片をめぐっての武闘会への参加話が舞い込んできた。
主人公達は現地で組んだ即席チームで試合に赴くが、このイベントは空襲によって妨害され一面焼け野原になる。
参加者のネームレス達は団結して空襲の犯人であるマリスに戦いを挑むのだが何人かは脱落したりマリスに変貌して敵に寝返ったりしてしまった。
激戦の末マリスはすべて倒されるが、主人公は記憶を失う前の凶悪な異形の姿に変貌しつつあった。
主人公が我に返ると、主催者は欠片をより戦功にあったネームレスに渡そうとするが、悪者たちの乱入によりすべて強奪されてしまった。
参加したネームレス達はその場を解散、それぞれが自分が目指す風向きにあわせて旅を続けていく。
そして主人公達は時空転移が可能なタクシーを発明した知り合いと再会するが・・・!?</あらすじ>
プレイヤーの好き嫌いは別にして、総じて狙った通りのクオリティは確保できてそれ自体は満足している。
制作時間もプロットの練りこみも比較的十分にできたので、前回のようなストーリー崩壊も特になく当初私のやりたかったことはむしろ100%以上実現できた。
しかしながら今回、ロケーションとキャラ以外に特定の原作の趣がほぼ存在しない話となった。
意図的にそうしたのであるが、尺が長かったので、よりクロスオーバー的に邪道な雰囲気が長く続いて辟易したプレイヤーがいたかもしれない。
ベタというベタを極力排除し、息をつかせぬ怒涛の「きゃっぺ節丸出しの私らしいストーリー展開」を徹底的に目指した結果、本当に呼吸困難に陥るプレイヤーが多発したらしいのは申し訳なかった。
そんなつもりじゃなかったというか、これで酸欠で気分が悪くなって病院送りになろうものなら私は傷害罪である。
他の意図としては「オリジナル要素主張の許容範囲の調査」「クライマックスに向けた伏線の量産(回収義務なし)」「やなせ先生追悼」などもあった。
今回の話について感じ方は人それぞれだが、空襲による妨害なしでただのネームレス同士のプロレスで終わっていれば許容範囲だったという人もいたり、そもそも祭りなんてやめて普通にクロオバやって欲しかったという人もいたり、良くも悪くもおなかいっぱいだという人もいたり、賛否両論というにはバラバラ過ぎる感じらしい。
ネームレスとマリスというオリジナル要素を使いすぎることについての許容範囲の個人差、いい意味で密度が高いがプレイしていて疲れるというジレンマ、展開がめまぐるしいのは結構だが一つのストーリーが長すぎるのはそれだけで辛いという現実、このリレーに対する一走者としての姿勢を問われる走りだったように思う次第である。
次回走る時は祭りを言い訳にした実験ではなく、さすがに原作と原作をしっかり混ぜ合わせた真っ当なクロスオーバーを披露していきたい所存だ。
ただしストーリーにおいて私らしさは忘れないだろう。
プレイヤーが酸欠にならない程度のバランスで、予定調和を裏切っていきたい。
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