今回は私の走った話のうちの「第24話:【神回】ま た お 前 か」の反省である。
この回では「またお前か」をコンセプトとした。
タイトルそのままであるし二回続けて同じ走者だというのもあるが、再登場キャラや相手の台詞や死にぞこないキャラや類似キャラなど、色んなところで「またお前か」となるように工夫してみた。
神回というのはそういう意気込みでもあるが実際に神扱いされたキャラが出てくる話だということも示唆している。
またキーアイテムは「石」と設定し、旅の目的も石、敵の兵器も石という具合に仕上げてみた。
ストーリー的には後味が悪くもやもやする前回とは逆に、史上最強の悪を友情パワーでなぎ倒すような割とスカっとする勧善懲悪ものにしておいた。
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<あらすじ>
鉄道の駅を降りると、その先で赤い車が道を塞いでいた。
その持ち主は機械技師の集めたブラウザ研究メンバー達であった。
特にやる事も無い主人公たちは彼らとともにブラウザの動力源を求めて浮遊大陸を目指す。
浮遊大陸へは強力な次世代型ブラウザ試作機によって無事到達、しかし浮遊大陸には3天使の一角であるギコエルが泥棒を見張っていた。
盗人呼ばわりされつつも何とか大粒の動力源を発見するが、そこではキャビン&ハイライトというならず者が待ち構えていた。
特にキャビンは罠にはめたギコエルを吸収して強大なモンスターと化し、浮遊大陸を皮切りとした世界征服を宣言する。
主人公達は現地の優れたテクノロジーで開発された武具でこれを打ち破りギコエルも解放するが、エネルギーを枯らした浮遊大陸は沈んでしまう。
ギコエルは解放のお礼に大粒の動力源を譲ってくれたが、浮遊大陸が沈むのを遅らせるために出撃してそのまま戻ってこなかった。
ブラウザの研究は動力源確保によりさらなる進展が期待され、主人公達も新たな土地へと旅立っていくのだった。</あらすじ>
今回はかつてない規模の演出を試みた。
ちょめちょめDとかいう道交法違反推奨漫画のパロディなどが一番やりたかったわけだが、結局ディテールを誤魔化しながら妥協した結果となってしまった。
色々と勢い任せでわかりにくい箇所が生じてしまったのは悔やまれるところ。
しかし最近、別の箇所の問題点が浮き彫りになった。
取材不足である。
道中には浮遊大陸唯一の都市に立ち寄るのだが、この住人はキャビンが大暴れすることで「被災者」となるのだが、なにぶん人間性が「クズ丸出し」な者が多いという設定である。
クズらしさを演出するため、話しかけるとプライドだけが高い乞食精神に溢れた胸糞が悪くなる台詞を投げかけてくるようにした。
このキャラクターの描き方は完全に私の想像からくるものである。
もったいないことに、この時点で某大型災害で散見されたクズ被災者の史実(?)エピソードを見逃していたのだ。
詳細はググれば簡単に出てくるが、恥ずかしいことに現実のクズ被災者の言動は私の想像したものよりもずっと上を行っていたように思えた。
フィクションは現実よりも濃密で高レベルでなくてはならないのに、普通に現実のそれに敗北していたことをつい最近思い知ったのだ。
この「世界的に民度の高い日本」においてクズ被災者など存在するわけが無い、という思い込みが私の作品を情けないものにしてしまった。
これは私自身の深層心理にある根拠の無い大和民族優位主義とかいう恥ずべき主観ではないのか。
もっと客観性があれば優れたキャラクターを描くことができていたであろうに残念至極であった。
遠くない将来また、このリレーを走りたいと思っている。
その時には今回とは別のベクトルの民度の低い住人を登場させていきたい。
もっと現実社会を取材して、フィクションならではの濃密なクズ住人を登場させたいものだ。
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ちょめちょめD風の演出、とても面白かったですww
洋楽midiもいい雰囲気でした。(特に火の夜と翡翠剣)
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