6年ほど前に5年後のデジタル端末(パソコン、スマホ、タブレット、ガラケー)がどんな運命をたどるかという記事を書いたものの「泥タブが日本市場で思いっきりオワコン化」「自作パソコンが炭鉱労働者のツルハシとなる」という結果を見通せなかった。
おおむね予想に近い結果となったのは、年寄りが一体型パソコンにすがり、スマホが多機能化&大型化し、手乗りパソコンが物好きのオモチャとなったことくらい。
だが懲りない私は5年後もまた予言をしてみようと思う。
2010年代下半期は規格の大幅な刷新はあまり見られず、ハードウェアのブラッシュアップと応用の時代となったきらいがある。
しかし2020年代上半期はことごとくデジタル端末を取り巻く環境が変わっていくことが明確化しているのだ。
「次世代無線暗号規格開始」
「キャリア5G回線開始」
「キャリア3G回線終了」
「Windows系OS終了」
「IPv4枯渇」
「サイバー兵器として量子コンピュータ実戦投入」
「キャッシュレス一般化=携帯は財布どころか金庫化」
この程度は向こう5年で現実のものとなるだろう。
そこを踏まえたうえで各種デジタル端末の行く末を占っていくことにする。
メーカーパソコン:老人からの需要が低下し個人向けの一体型は衰退。テレビに接続する手乗り&スティック型が個人向けの主力となる。法人向けはシンクライアント&メインフレームという組み合わせが主力となる。メインフレーム側はクラウドサーバの間借りである場合も増える。
自作パソコン:置き場所は食うが特定分野の性能やコスパに尖ったアイテムとなり中古市場が充実。Windows終了を受けて無料OSやマルチプラットフォームクラウドアプリが台頭。法人向けBTO案件も増えていく。
携帯電話:ガラケー終了により「スマホ」という概念自体が陳腐化。むしろ形状はデュアル画面での二つ折りによる「パカパカ型への回帰」が増え、基本性能よりも堅牢性が進歩していく。かと思えばアンチテーゼ的に通話&メール特化型の「格安4Gガラケー」が結局また出てくる。
タブレット端末:従来型ノートパソコンとの区別がつかなくなっていく。本体にタッチパネル画面がつき、蓋を兼ねたキーボード側は着脱可能という2in1スタイルが主流となる。本体にキーボードがついたタッチパネル機能のない古めかしいラップトップや、マルチタスクが出来ず大型スマホの出来損ないに過ぎない従来型タブレットは淘汰される。
まあこんなところであろう。
スマートウォッチやスマートグラスが案外ガラケー的ポジションに割って入る可能性も捨てきれないが、このあたりは人間工学の問題だろうと思う。
出先での通話やメールをする道具はクラムシェル端末の形状がいいのか、腕輪や眼鏡といった形状がいいのかは現状ではまだわからない。
あとねあとね、自動運転自動車や運送用ドローンが2020年代後半に溢れ返るって言う未来が(略
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