登場後2年以内の歴史しかない日本製軽量Linuxのこれらにより、私のWinXP2014年問題は一応の解決をみた。
面倒でリスクの高いマルチブートに代替する行為は、WindOSをUSBメモリ起動させる事でHDD内のWinXPはそのままに、インターネットはLinuxで安全に(であってほしいが)行う事ができる。
だったらすべてのWinXPマシンはWindOSとのタッグでやっていけるんじゃないかと思われるかもしれない。
LinuxBeanは普通HDDインスコ前提で動かしてナンボだろうから、WinXP温存派にはそれなりの決断がいるだろうし、WindOSで間に合ってるなら必ずしも必要ないという意見もあっていい。
だが私の考えでは、恐らくLinuxBeanは機能面やアプリの充実ではWindOSの上を行っていると思っており、両者は競合相手ではなく互いにニーズのすみわけができていると思うのだ。
WindOSが得意なことがLinuxBeanは苦手だったり、その逆だったりするので「WinXP搭載可能マシン」を手放したくない人々には両方存在意義があるはずだ。
以下にざっと私が現時点で考える両者の特徴をあげてみる。
<WindOS:米海兵隊タイプな印象>◎USBからの起動により内蔵HDD不要
◎トータル容量が結構小さい
◎初期搭載アプリの種類が万人ウケ狙い故か、まあまあ広く浅い
△逆に内蔵HDDが見事にデッドウエイト化しがち
△アプリ数自体はUbuntu派生より劣る
△宿主であるUSBメモリの寿命が縮みやすい
<LinuxBean:米陸空軍タイプな印象>◎仮想Windows「Wine」標準装備
◎Ubuntu用アプリはほぼ無制限に使える
◎作者の独断と偏見により、無駄にかさばる要素はバッサリ切られている
△トータル容量は必ずしも小さくないどころか、CDイメージに入るギリギリまで内容を詰め込む方針らしい
△WinXPとの同居がマルチブートしかなく、初心者には高リスク&容量は余計にかさばる
△パソコン自体の初心者にはWindOSに比べとっつきにくい印象
実際使用する状況からして、WindOSはLinuxBeanに比べると「あまり自宅でみっちり使い込む気にならない」感じは否めない。
あくまで借り物のハード環境を使わせてもらってるに過ぎないので最初から多くを期待しないというか、スタンドアロン環境では大した価値を感じられない気がしてしまうのだ。
LinuxBeanはHDDにガッツリ住み着いてしまっているということもあり、見事に蘇りすこぶる軽快に動作するようになったそのマシンそのものと向き合う気分に浸れるし、おそらく作者ご本人もそのつもりでこしらえた可能性が高い。
でなきゃ家庭用ゲーム機エミュなんて標準搭載しないだろうしなwww出先でそんなもの使えるか!っていうwwwwwww
あ、そういえばWindOSとLinuxBeanのマルチブート(?)ってあんまり意味ないよね。
WindOSはインターネットを封印されたWinXPの代わりを担うことに意味があるのであって、LinuxBean相手だと一方的に競り負ける感じがする。
だいたいWindOSが発揮できるタスク性能自体はLinuxBeanはさらに高レベルで実現してくれそうな気がするからねぇ。
海兵隊の任務は「目標地域の恒久的占領」や「大火力による継続戦闘」ではないからさぁ。
<以下2012年11月4日現在の加筆>
なお、UNetBootinというソフトを使えばUSBメモリ内で完結する環境を構築可能なことが証明されている。
これにより、LinuxBeanはWindOSの競合相手として脅威な存在であるというのが現在の私の印象。
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実は、linuxBeanを作り始める前に搭載アプリの構成などを参考にさせて頂いています(今では原型を留めていませんが…)。
WindOSに限らず、大抵のディストリビューションはUNetBootinを使用することでUSBメモリ内に環境を構築することが可能なので、念のためlinuxBeanもLiveCD/USBを前提にレスキュー系のアプリを大量に仕込んでいます(しっかり検証したわけではないのでどこまで使えるかは未知数ですが…)。
おそらくですが、2GB程度のUSBメモリが有れば十分LiveUSB使用に耐え得るのではないかと。
>家庭用ゲーム機エミュ
あれはイロモノ担当というか、出オチ系のネタ要員として仕込んでいます。
PC関連の初心者スレには決まってエミュレータ絡みの話題が混じっているイメージが有ったので(偏見)。