↓この過去記事で
ついに「Love」をクリアした! http://cappesoft.blog21.fc2.com/blog-entry-96.html
>全編通して「主人公の最大目標」の概念にいささか乏しい。
>主人公の目的が曖昧か低次元な放り出され感が序盤は強い。
とかいまいちわけがわかんねーような感じがしたので今回は補足を試みようと思う。
うむ、もはや粘着以上の何でもない余計な記事だ。
ついでに夏祭り作品との比較も織り交ぜてみたりするぞ。
そうだ、短編と長編を容赦なく比較するのだ。暴挙だ!
ネタバレの可能性もあるので詳細は「続きを読む」からだー。
最大目標ってのは言い方が悪かったな。
ここで「目的」と「目標」という概念を立ててみよう。
目的とはゲームを進める主人公の動機で、
目標とは目的を満たすために達成する課題だ。
個人的にこれは結構プレイヤーをクリアまで投げずに頑張らせる
最も重要な要素の一つだと考えている。主にシナリオにおいて。
そう、Loveには「目的」が欠けているという気がしているのだ。
だが逆に夏祭り作品にはこれらがすべて満ちているのだ。
〔No.1〕2年B組ギコタク先生~この世はでっかい宝島~目的:モナゴンボールを集めて願いをかなえる
目標:同上
〔No.2〕夏休みだよ馬鹿野郎!~爆弾男的遊楽場遊戯 ニコニコするな! 暇な時にPLAYしやがれこのヤロウ ~目的:カジノで一攫千金
目標:ミニゲームをやりまくる
〔No.3〕L'Etre et le neant目的:王国のイメージあっぷw
目標:消えた少女の捜索と救出
〔No.4〕Doll目的:行方不明者の捜索と救出
目標:館の探索
〔No.5〕箱目的:宝を集めて一攫千金
目標:ダンジョンで宝探し
〔No.6〕名探偵 桂木小五郎の事件簿目的:大泥棒から宝を守る
目標:三種の武具を集める
〔No.7〕残飯処理厨目的:ユートピアに行く
目標:邪魔者を蹴散らして突き進む
〔No.8〕モナーの変な冒険目的:姿が変わった原因究明
目標:他のキャラと相談
ちなみにNo.2は残念ながらOP後半の時点で目的を消失しておりw
ただの暇つぶしというかひたすらゲームを楽しむようになっている。
さて、LoveはどうかというとOPイベントでは実践テストとして
ストレイ撃破を主人公は命じられる。これがとりあえず最初の目標である。
では何故そんな事をするか? その目的は何か?
一応、アップルゲイト学園の卒業だということになっている。
しかしゲーム全体の目標はどうもそうではないらしい。
長編なので目標がコロコロ変わるのは当然。
これら夏祭り短編すら複数の目標が出てくるものがある、しかし目的は変わらない。
そして目的とはなるべく簡単に変わらないほうが望ましいと私は思うが、
Loveではこの目的があまりに曖昧で変幻自在である、これがどうも良くないのだ。
主人公がひたすら目の前のコロコロ変わる現実に振り回されるばっかりである。
著名な監督の映画でもあまり評判が良くない映画にこれが多い。
特に処女作でないものに。
よくある「二作目のジンクス」の原因の一つがこれだろうねー。
とりあえず結論は既に「
ついに「Love」をクリアした!」の回で出ているのだが、
それでも無理に何か言えって言うなら私はこの場でこう言わせて貰おう。
結論:Loveも夏祭りも長所あり短所ありだが、ゲームとしての優劣は圧倒的にLoveが勝ってる訳でもない。
長編らしく面白い点も多いが長編の生命線であるシナリオで減点なだけに短所もまた大規模だから。
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